スーツ・ジャケットの袖直し!肩から詰めるか袖口から詰めるか!メリットとデメリットを比較!

当然のことながら、腕の長さは人によって違う。
本来、ジャケットは袖の長さを調整してから着るものである。
スラックスの股下と同じように。

事実、セレクトショップや百貨店に並ぶ10万円〜の価格帯のジャケットは、袖がアンフィニッシュであり、袖にはボタンが付いていない。
各々直し屋で調整してから着ることが前提の仕様となっている。

しかし、そこまで着こなしに拘る人は少数派であり、費用も手間もかかるため、お手頃価格の既製品は、袖にボタンが付いた状態で販売されている。
L.B.M1911のような、それなりの価格のインポートの中にも袖が完成した状態で売られている商品もある。

10万円〜のジャケットを年に何着も買うのは、俺の懐事情的に厳しい。
それゆえ、その価格帯のジャケットは年に1着くらいにとどめ、あとはYOOXのセールでL.B.Mを数着買うのが最近の定番の買い物方式となっている。
伊勢丹でL.B.M1911を買ったら7〜9万円だが、YOOXのセールなら2〜4万。
お直しに出しても全然お得。

もっとも、袖口が完成した状態であると、どうしても様々な制約が生じる。
本切羽なのか開き見せなのか、無地なのか柄物なのか、それによって取るべき選択も変わる。

そこで今回はスーツ・ジャケットの袖詰めについて、肩から詰めた場合と袖口から詰めた場合のメリットとデメリットを説明する。




袖口から詰めた場合のメリットとデメリット

メリット
ジャケットの袖丈を詰める場合、できる限り袖口から詰めたい。
なぜなら、後述するようにジャケットは肩が命であり、肩を破壊したらそのジャケットは死んだも同然だからだ。
肩を破壊しないで済むことが、袖口から詰める最大のメリットである。

それに加え、ウィンドウペーンのような柄物だと、肩から詰めると柄がズレる。
これは致命傷だ。
袖から詰めれば被害は最小限。 
また、費用もリーズナブル。
目安としては3000円から4000円程度になるだろう。

デメリット
袖から詰めた場合のデメリットは、袖口からボタンまでの長さが短くなることだ。
袖口から一つ目のボタンまでは4.5cmが標準とされている。
しかし袖から詰めると、詰めた分だけ短くなる。
3cmを切ると視覚的なバランス崩れるように感じる。

さらに、どんなジャケットでも袖口から詰められるわけではない。
袖口から詰めるには、袖の作りが開き見せの場合に限定される。
本切羽だと袖口から詰めることができず、肩から詰めることとなる。

本切羽とは、袖がボタンで開閉できる仕様のことを言う。
これに対し、開き見せ袖のボタンは飾りであり開閉することができない。

開き見せの方が袖丈を調整しやすいが、本切羽は高級スーツの証という(誤った?)営業戦略上の事情により、3万円程度既製のジャケットでも本切羽のものもある。

肩から詰めた場合のメリットとデメリット

メリット
本切羽の場合は袖から詰めることができないので、肩から詰めることになる。
肩から詰めた場合は、袖からボタンまでが短くなるという、袖から詰めた場合の欠点を回避することができる。

デメリット
肩から詰めた場合のデメリットは、ジャケットの肩を解体しなければならない点だ。

何が問題かというと、まず、着心地が悪くなる。
技術のある直し屋さんが上手にやれば着心地に影響は無いというセールストークも見かける。
しかし俺は何度も実験した結果、着心地は確実に悪くなるという結論を得た。
そりゃあ袖が短くなれば、物理的に運動量も減るだろうし元の着心地とは変わるだろう。
ナポリ系のジャケットだと、職人さんがガッツリいせ込みを入れてたりするので、肩を壊せばそのジャケットは死んだも同然である。

さらに、ウィンドウペーンのようなチェック系の柄物ジャケットは、肩から詰めた場合は柄がズレるので肩から詰めることはできない(デザイン的に)。
柄物でもハウンドトゥースなんかなら大丈夫。
ちなみに、費用も肩から詰めると少し高くつく。

使い分けが大事

とはいえ、肩から詰めるのは何が何でも反対というわけではなく、使い分けが大事だ。
完璧を求めるならアンフィニッシュ一択だが、13~14万円のアンフィニッシュのジャケットを買ったら、直し代も入れて15万円くらいになってしまう。
ジャケットに、服にばかりにカネを使うこともできん。

ネットを使えばイタリア製のインポートものも格安でgetできてしまう。
直し代を入れても、かなりお得に感じる。
着心地や柄や袖からボタンまでの問題はあるが、それららはプライスとのトレードオフである。
諸々の事情を考慮して買い物すべしである。

おすすめの直し屋さん

最後に、おすすめの直し屋さん情報を。

サルト
日本最高峰の直し屋さん。

阪急メンズ東京リメイキングサロン
アクセスのしやすさや、予約せずにふらっと持ち込むことができるので、サルトよりこちらへお願いすることが多い。
技術も接客も素晴らしい。

リフォームノック
ネット完結型のお直し屋さん。
自宅へ佐川の方が取りに来てくれて、2週間で完成品を届けてくれる。
自宅に居ながらにしてお直しが完結するので、超超超便利。
店舗に重衣料を持ち込むのは重労働なので。
リーズナブルな価格なのに、技術も良い(5mm刻みでお願いしたのに1cm変わってたり、たまーに、おや???と思うことはありますが)。
楽天ポイントも使えるので、結局リフォームノックさんに一番お世話になっております。




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